「湿度」
ベンジャミン

あなたの瞳にうつるものが
どんなにあなたを悲しくしているか
どれほど考えてもわかりません

あなたの背中がいったいなにを
どれだけ背負ってそんなにも
淋しく見えるのかわかりません

けれど

そんなあなたのそばにいるだけで
僕のからだじゅうの水分が
僕のからだから抜け出そうとするのは

近づいてきた夏のせいでも
やってくる梅雨のせいでもないことは

何となく知っています
 


自由詩 「湿度」 Copyright ベンジャミン 2010-06-11 00:00:21縦
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