花水葬
ロリータ℃。



物事を決めることが苦手なくせに
わたしはいつでも答えを望んだ



夕闇に肌の色も溶け合うような
あやふやな暑い夏

ゆらゆら揺らめいたのは
空気なのか こころなのか


あなたは何も知らない振りで安く笑った
わたしの全てを魅了して


わたしは空虚を愛してた
このうまく動けない箱の中で
わたしは空虚を欲してた
空のままなら詰め込むことができると思った



(この手足も髪も全て絡めて
全部持っていってはくれないのかな)




あのままあなたと一緒に生きていたなら
今此処にいるあたしはいない


このままあなたをなくしたならば
今此処にいるわたしはいない




物事を決めることが得意なくせに
あなたはいつでも答えを濁した






自由詩 花水葬 Copyright ロリータ℃。 2010-06-07 23:38:51
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