夜を越えても
ぽこぽこへッへ

次の物語も
まっ白い煙、通すガラス製のダクト
口に突っ込み撒き散らかした
白い宝石の舞う竜巻
朝日に照らされてキラキラする
船員はみな、眠っている
額に汗を浮かべて
夜を越えたから

おいみんな夜が来る
おもかじいっぱーい
舵を取れ!
夜に落っこちてしまう!
人々を乗せたノアの箱舟は
そうしていくつもの夜を越えた

*:前の彼氏とヤってるんだったら
  レイプされた女とおんなじだろ
*:なんでそうゆうことゆうの・・・!?
ごめんね
キチガイ野郎ってさ
君とは一緒に生きてはいけない世界に生きてる
目の前はどす赤黒い血で見えない
そんな夜も越えて

涙の呼び水も心に響かず
可愛い態度も
乾いた井戸の底に一滴
音もたてずに消えていく
そんな夜も越えて

いつまでゆくのか
ただ先へ先へ
ぼんやりとした時間の海を越えて



自由詩 夜を越えても Copyright ぽこぽこへッへ 2010-05-05 18:19:52
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