いつもの夜
吉岡ペペロ

ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ

駅ちかのホテルは満室だった
フロントの女の子は親切で色白でかわいらしかった
だけど部屋はふさがっていて駄目だった
パーキングに車を停めてまた駅まで引き返す
チェーン店の焼鳥屋で晩飯にした
アルコールでぐだぐだになったからだで外に出ると
駅ちかというのに空気がキレイなような気がした
夜空に星々の‥‥‥が震えていた
高くて広い夜のパノラマ
パーキングにもどりエンジンをかけCDをかけ
銀杏みたいな形をした月を枕に寝てしまった

ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ






自由詩 いつもの夜 Copyright 吉岡ペペロ 2010-05-02 18:46:37
notebook Home 戻る