贅沢
瑠王

パンと珈琲と絶妙な目玉焼き―
それだけで

眼差しと沈黙と即席の悪意―
それだけで

唇と両腕とベッドの上で呼ぶ名前―
それだけで

朝と昼と自分だけの夜―
それだけで、十分だなんて
それはそれでなんてシンプルな贅沢でしょう

それじゃあ、男と女―
それだけで十分だというのなら
その華やかなあなた達の舞台、
わたしに譲ってくださいませんか?


自由詩 贅沢 Copyright 瑠王 2010-04-19 16:05:31
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