朝短歌
柊 みん

  

朝のうた
うたってみよう
と思ってる
無駄な早起き
六時のわたし



痛みにて
離れし夢の
幸せよ
置いてきたのか
温かい手を



紫の
生を感じず
我が指は
朝を綴って
ひとりの朝日



朝空は
恋のはじまり
みたいだね
淡くわくわく
少しさみしい



「寒ぃな」と
呟いている
朝七時
白い息のみ
我に答える



いつの日か
となりに誰かいたりして?
わたしを想う
変わり者とか



青と白
紫じみて
赤もあり
そんな話を
書きたい寒さ



近ごろの
喫煙増加傾向に
警鐘鳴らせど
止める者無く



朝日見て
キスするなんて
はずかしい
二十歳も過ぎて
まだ言う気なの



十四の
少女が見上げた 朝空を
二十一も
変わらず見る



ぼんやりは
夢の続きか 副作用
薬はとっくに
切れたでしょう



幸せに
寝ていたような気がしてる
ならば涙の
あとは何故なの



二十一
お肌の曲がり角と知る
けれどもわたし
安眠知らず


 


短歌 朝短歌 Copyright 柊 みん 2010-04-09 18:48:12
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