ぽこぽこへッへ

白い吐息が薄れかかる頃
陽だまりに梅の蕾を砕いて浮かべ
縁側に確かに重力を感じてる
引き寄せられる眠気
隣の家の子がピアノを弾いてる
飴細工のカーテンが蕩ける
夕食の支度が始まるまで
束の間のまどろみ
窓を見て寒くなくなったらもうすぐ来る
この日の為に巡った季節は
過去を忘れて裸足で駆け出す
次に憂鬱な季節が巡ってきても
この日のことを思い出してね


自由詩Copyright ぽこぽこへッへ 2010-03-29 19:36:59
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