正義の逆もまた正義
こめ

正義を貫き通す

しかし正義の逆は

悪ではなくそれもまた別の正義であった

戦う毎日倒す毎日

英雄は今日も人々を助ける

けれどその一方で悲しむ人もいるであろう

誠に不釣り合いな負の連鎖

太平洋をクロールで游ぎきった

海の中道は僅かに光さす

太陽のカーテンでおおわれていた

そこが新しいスタートラインなら

僕はゴールをスタートにするさ

時代が裂いて顔を出す

赤く流れる血潮

傷つきそれでもかばう物はなんだろう

夢を見て忘れる

記憶が薄れるおもいだせない

あの笑っていた顔を思い出せず

チャップリンの物真似したけど

その薬は効果を現すことはなかった

全てをつつみこむ神からの救いの手は

完全にハリボテの木星の板だった

刻んで刻んで刻んで刻んだ

全部全部体に刻み

過ちを忘れず未来さえ

けりとばす

貫くはただ一つの弾丸のみ


自由詩 正義の逆もまた正義 Copyright こめ 2010-03-26 13:13:33
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