石川和広

少ししんちょうに
歩いている
あまりちゅういしすぎると
信号につかまって私
からだこなごなの
散弾になるよう
だからもうすこし
つまさきをあまり
感じすぎては行けないわたしの通りに
もどれないから

町を町を
もう少し早く
しんたいぜんたいが
そらへ そらに
ふりかえって
雲に泣かれる前に

わたしは

わたしは
電線だらけの町の
ああ
ぬかづけ大地へ
足のうら
ふかいふかい嵐の
うえの深呼吸

たのしく深淵
感じすぎては
わたれ

わたれ


自由詩 Copyright 石川和広 2004-10-01 20:46:34
notebook Home 戻る  過去 未来