ひとり泣いた
あぐり



ぼくたちの言葉がどんどん無くなって 今は「あいたい」、それしか言えない。


いつだって当たり前に感じてた きみのからだが傍にあること


右肩に名前を書いても良いですか? 七割本気で訊いていたのに


東京とかいから帰ってベッドに倒れ込み きみの匂いにひとり泣いた。


不確かな明日を信じるのは馬鹿で、それでもぼくはきみにあいたい。


ぼくたちはおんなじ空の下にいて そういうことでは満ちないこども


ちょうどいい距離感なんてわからない だから行くなよ、傍にいてよ





短歌 ひとり泣いた Copyright あぐり 2010-03-05 22:10:21縦
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