恋文
風見鶏

それはきっと他愛の無い事ではあるのです
貴方の側に誰かがいれるという事はきっと素晴らしい事なのです

むしろ貴方が何時も孤独の最中にいないのであれば
それはおそらく私にとって実に喜ばしいことではあるのです

それでもどうやらこの体の中に蠢く濁流は
どうやらどうやら私にとって実に耐え難いものとなっているのです

けれども尚、踏み出すことも立ち去ることもできない臆病者の私は
やはり何時ものように平静を装って貴方の元へと向かうのです


自由詩 恋文 Copyright 風見鶏 2010-01-29 19:27:23
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