ラブ波
あおば

               100119




寒いからと
布団に潜るのは
いけませんと
朝の神様が戸を叩く
紙の上に描いたお供えを
満足げに召し上がり
神様は帰られた
布団の外は
明るすぎるほど明るくて
眩しいくらい
大あくびをしてから
御飯を炊く
白く盛り上がった飯粒が
今日の仕合わせを約束してくれるようだ
ご馳走様と手を合わせ
靴を履いて
外へ出る

風が冷たいが
もう寒くはない







「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作。タイトルは、クローバーさん。


自由詩 ラブ波 Copyright あおば 2010-01-19 14:58:17
notebook Home 戻る