水辺で将門の骸を踏みしめて、晩秋
都志雄

縮みかけた風船、のよう
ぶるぶる震え

人気ひとけのない沼の奥
濡れ落ち葉を恐れない子

カスリーン以来だったの

ねぇ

土手から溢れ波打つ黄金色

ブーツが砂州にめり込むよ

血の滲む夜明け
それは忠実な反映

ですか

空に崩れ落ちていく
この翼

孤独な風
孤独な風

伸ばした指先
虹はじけ


ねぇ









自由詩 水辺で将門の骸を踏みしめて、晩秋 Copyright 都志雄 2009-11-23 22:22:10
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