空が
きれーやなーと思いながら
タバコに火を着ける
14時
誰もいない公園と
ペットボトルのコーヒー牛乳
風の冷たさを予想せずに着た
半袖から出る腕がちょっと冷たかった
はたして水は出た。
うん、水、でるかなーって思って蛇口、回してみたんだよ
ついでに使われてなさそうなあの公衆電話の受話器を取って
赤川次郎の小説をはじめてみたい
微睡めば肌を冷やす風
ここじゃ眠れないね
せっかく
誰にもみつからないのに
タバコ
もう一本
3年前の今頃
タバコの似合う女性になりたいと思った
そんな良いものじゃないとわかってて
タバコの似合う女性になりたいと思った
今
私
タバコの似合う女性
かな
そうじゃないかな
どっちでもよく
なっちゃった
コーヒー牛乳
一口
甘いのが好きなところは変わらなくて
相変わらずブラックは飲めなくて
けど今日みたいなシュチュエーションなら
ブラックのがかっこよかったかもしれないから
今度は無理してブラックにしてみよう
缶の
想像する未来はまだ優しいから
もう少しいけそうな気がするね
面白い形の雲をみつけたから
もう少しいけそうな気がするね
ぁ、写メ、写メ
見上げるたび
顔を変えてく
空
捕まえられるわけなくて
それならいち秒でも多く
その表情を見とかなきゃ
想像する
優しい未来
その時までにまた
ここでタバコを吸うのかな
ここで空を見上げるのかな
わからないけど
またがあったら
あの公衆電話
受話器を取ってみても良い