とらわれびと
愛心



貴方が欲しくて 縋るように手に入れた

まるで 火に銀を絡めたような
まるで 恋心を閉じ込めたような
願いを込めた 緋色のガラス

きつく締めれば まるで首輪ね
見えない鎖を錯覚して
貴方の心に捕らわれているような 妄想が
嬉しくて悲しくて淋しくて虚しくて
無意識に唇を歪めてた

醜いくらい 貴方の心に溺れてる

壊してよ
わたしを見てくれないなら

その無垢な手で跡形もなく 綺麗に砕いて

そして欠片まみれの鎖の先を その指先に引っ掛けていて

歪んだ関係でも構わないの

貴方と繋がっていたい と
祈るわたしは 可笑しいですか?

光に透かした緋色の想いは 波のように揺らいで

逃げられない 貴方から
戻れない このまま燃え尽きるの

自覚はきっとないのでしょう?

此処までわたしを狂わせたのは 紛れもなく貴方の心なのに




携帯写真+詩 とらわれびと Copyright 愛心 2009-10-01 22:26:01
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