調布市花火物語 2009
TASKE



小雨が降り頻る雲行き怪しい空で始まった調布の花火大会

馬や猫、そして戦う在日朝鮮人など数々の星を生み出してきた調布市

夜空に次々と映し出される赤、白、黄色、青、緑、紫、ピンクなどの炎で描かれる瞬間の芸術 それは花火

さあ!時は来た!
ショータイムの始まりです
職人芸の見せどころ
夜空へ向かってパパパパパーン!パパパパパーン!
パパパパパパパパパパパパパーン!

花火は語る 火花で語る
上から読んで「花火」
下から読んで「火花」
これぞ夏の風物詩
ドラえもんやアンパンマン、そして土星のような幾何学模様
色とりどりな癇癪玉が、魂が夜空で爆発して描かれる風景
花火職人の言わんとする所が此処に在る

届け!この想い!
お星様のように パチパチパチパチ
広がるこの想い!
多摩川沿いの屋台の横で賑わうお客さん達は
爆発する色んな息子や娘達を観てどう思ってるのだろう?
言葉だって伝わらなければ無意味になる
傷跡を一生背負う事になる

例えばスラムで幾人かいる審査員の中の過半数に反旗を挙げられちまったら負けるように、政治家だって国民の投票によって決まる
それだけで一生の全てが決まるのか?冗談じゃねえ
誰だって伝える為に必死なんだよ!
職人様だってプライドがあれば、安く見られたくないに決まってる!
そう!あの打ち上げ花火は、言わば夜空の選挙演説なんだよ!

わかってやろうぜ…
職人様が言わんとする言葉の数々
この花火に清き一票を
誰だって意見が欲しいんだ…

このアウェイな道程の中、どれだけ自分の言葉に賛同してくれる人がいるか?
もし俺が花火職人だったら今頃、夜空に何を描いてるのだろう…?


携帯写真+詩 調布市花火物語 2009 Copyright TASKE 2009-09-28 12:47:02
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