おひるやすみ

空はどんより曇り空
それなのに憂鬱、休日出勤
だーれもいないフロアに内線が響く
>めし行く?もう昼だけど?
やったねお誘いごちそうさま

いつものきたない定食屋
おばちゃんは今日もテンパって注文をとる

>身の振り方を考えねーと
傍らにマルボロめんそーる
そんな大人みたいな面持ちでいきなり
なにかと思えばそんな話・・・
私を置いていかないでよ

魚嫌いなあなた、のはずなのに
サバの味噌煮をつついてる
<サバは平気なわけ?
>いや、体のために、義務だな
やっぱりこども・・・
わたしがあなたの傍にいてあげられたら
おいしいゴハンを作るのに

戻り道 
雨なんて降っていないのに
傘をさすあなたに
ちょいと肩を寄せてみる
一瞬、ばくっと胸が鳴る
ああ…このタバコのにおい好きになるかもな
ほろ苦い あなたとの思い出
また増えた


自由詩 おひるやすみ Copyright  2009-09-14 01:09:31
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