2009/8/30
鎖骨
達したらお終い
ふりかえることもできないままで
それぞれに意識は夜霧のただなかへ
(放り込まれる)
わたしもあなたもどちらともが社会性を失くして
ずぶ濡れて情けないふたつの肉塊へ
そうした小景に降るものとその匂い
記憶の黴になって
いつまでも
苛むだろう
よわさつたなさみじめさ
ひとりだちできない人間がいる意味
ここにある存在意義
そんざいいぎ
自由詩
2009/8/30
Copyright
鎖骨
2009-08-30 01:16:07