「 あこがれのおまんこ、 」
PULL.







おとこらしい彼にぴったりのブラジャー選びリボンをかけてカーニバル。

おんならしくおとこらしく殻に閉じこもりつまらない交尾ばかり。


重なりあわないからだゆがめてあわせふたりすきまを埋めてみても、


殻が取れたらあそんであげるとなめくじみたいな唇なめて。

なめくじみたいなおまんこに塩かけてぺろぺろとツノだせヤリだせ。


どちらかなんてわからないチーズケーキを切るナイフみたいな気分で、

ぎこちないおとこごっこの後はふたりかたつむりにもどり殻のなか。


「おんなになりたいの?かたつむりになりたいの?。」娼年にはわからない。

つくりもののおまんこだっておまんこあの夏の娼年はもういない。



花びらふるわせ走りだす娼年はあこがれのおまんこつけて、












           了。



短歌 「 あこがれのおまんこ、 」 Copyright PULL. 2009-08-27 21:36:50縦
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