「 さよならジンルイ。 」
PULL.







「めざめろ!。」と肉をなぶる指がもどかしくてぎゅっと首筋を咬む。

ほてる肉塊を押しつぶし舌先にひとつぶのスパイス効かせて。

気に入らない窪みさがしだし唇できつくふくらませて今夜。

風船がはじけるように眼がさめてベッドの岸でたおれてる朝。

踏みきりの向こうから射精するあなたの精液がさよならジンルイ。

蟲眼鏡で服に付いた精液を焦がしてる今日はいい天気。


夕立にカルキを入れてぶっかけてべとべとにべとべとにべとべとに…。

病気になったたまごをあたため産まれてくるあなたに感染したい。

寝苦しい夜は重ね着をして着ぶくれしたからだで犯して欲しい。

字足らずみたいなキスをして字余りみたいなせっくすをしてひとり。



やさしいひとのやさしさがかたすぎてはじけちゃったおまんこのなかで。












           了。



短歌 「 さよならジンルイ。 」 Copyright PULL. 2009-08-26 21:25:23縦
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