前橋駅
1486 106

いつもの駅で君と待ち合わせた
フェンス越しの空はかすかに春の色
明け方のホームはやけに静かで
寂れたベンチに腰掛け電車を待っていた

君が振り返らずに歩いていけるように
余計なことは口にしないと決めていた

だけど僕なりに伝えたいこと 沢山ありすぎて涙が出そう
一緒にいすぎて気付かなかったよ 青い春には終わりが来るってことを


友達のままじゃ足りない気がした
けどそれ以上になるには勇気が足りなかった
君の幸せこそが僕の幸せと
閉まるドアの前でそう言い聞かせた

だけど僕鳴りに伝えたいこと 本当はさよならなんてしたくないよ
会えなくなるのは淋しいけど 笑顔で君のことを見送ると決めた


僕なりに伝えたいこと 今さら上手く言葉に出来ないけど
せめて力の限りに手を振るよ たとえ遠く離れても忘れないよ

だけど僕なりに伝えたいこと 沢山ありすぎて涙が出そう
僕なりに伝えたいこと ずっとずっと君のことが好きだったよ


自由詩 前橋駅 Copyright 1486 106 2009-08-07 21:36:26
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