草いきれ
ジャイコ

きみの濡れたココロが私の頭に咲いた黒い花を溶かすように
きみを汚してゆく僕の肋骨をどうか赦してほしい

改行キーが見つからなくて
仕方なくクラクションを鳴らすのだけれど

蝉の声は今や猜疑心を掻き立てることすらしないまま

濡れた黒い斑点は
きみの淡い胸をやさしく染めるといいのに


自由詩 草いきれ Copyright ジャイコ 2009-07-28 11:48:18
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