夜の君に
umineko

ごらん
朝が来るよ
眠れない 君にも
遠い 何処かの
青い草原

山の端が
やがて
ぼんやり浮かびくる
夜が
隠してただけさ

きのう
うまくいかなかったこと
もう一度
チャンスはやってくる
君は
小鹿のようなすばやさで
試みるだろう

僕は
それを知っている

何度でも
何度でも
つまづいて
前を向いて

夜は
きっかけに過ぎなくて

君が
君であるために
地球が
くるりと下を向く

ごらん
朝がくるよ
生まれ変われる
必要もない

世界が
君におはようと 言う

おはよう
今日は
いい天気だね

 
 
 


自由詩 夜の君に Copyright umineko 2009-07-28 05:38:43
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