三十才・四十才になった時に人生を回想してみると多分こんな感じ
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鉄橋の欄干から釣り糸を垂らしながら考えていた
ろくでもない人生だったなぁと思う


学生時代の頃
偶然女の子と二人で帰ることになった
ギターを担ぎながら星空の下を歩きながら
音楽の事について熱く語った
不良のいる校門前を通り過ぎた時は
からまれやしないかと内心ドキドキしていた


彼女と付き合いだした頃
お台場までドライブすることになった
派出所に駐車しようと思ったら勢い良くクラッシュして
正直に話したから相手の運転手は許してくれたけど
それ以来気まずくなって何となく会わなくなった


この前偶然再会した時
彼女は綺麗な花嫁になっていた
なんだかすごく嬉しかった


俺はフィリピン人の妻と結婚した
子どもにはすぐには炭酸飲料を与えない
そんなところに惚れたんだと思う


自由詩 三十才・四十才になった時に人生を回想してみると多分こんな感じ Copyright 1486 106 2009-07-24 00:07:27
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世にも奇妙な夢物語