ピクニック
1486 106

目覚まし時計より早く起きた朝
君は台所で食器を洗っている
テーブルの上にはトーストとサラダ
シーザードレッシングとマーマレード

カーテンの隙間から太陽が呼んでいる
零れ落ちる光の粒をすくい上げたなら

そうだこんな日はピクニックへ行こう
磨いたばかりの車に乗ってさ
近くの公園へピクニックに出かけよう
生まれたばかりの子どもも連れてさ



蝉の鳴き声が響き渡る
君は遊歩道のお花に夢中
ビニールシートを広げてランチを食べよう
バスケットの中にはサンドイッチ

小川のせせらぎに耳を寄せて
うたた寝する君の肩に身を寄せ

そうだこんな日はピクニックへ行こう
大きな木の下で陽なたぼっこしてさ
そうだこんな日はピクニックへ行こう
大きくなった愛を確かめあうんだ

帰りの車の中君はお腹に手を当てて言った
今度生まれてくる赤ちゃんも元気に育ってくれたらいいね


自由詩 ピクニック Copyright 1486 106 2009-06-25 08:16:28
notebook Home 戻る  過去 未来