横恋慕
aidanico

彼女の傍に頬染めて、
口もまごまご、喋れども
愛しいあの娘の目の先は、
いつも霞が架かってる。

鉛をごろりと入れたよな、
伝えられないもどかしさ、
顔をぱちぱち叩けども、
鏡に映るは自分だけ。

心いそいそ横恋慕、
手足はいつも落ち着かず、
何もないのに手汗して、
足はしっとり冷たいの。

やっとの思いで接吻を、
その後足を絡めども、
腕が中々回らない。
――ふと気付けば夢の中!



自由詩 横恋慕 Copyright aidanico 2009-06-17 22:21:01
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