いそしぎ
shu

足の向くまま川辺を歩く
チィリリリーと鳴きながら
いそしぎがひっそりと降り立った

すこしだけ日が射すような
くもりぞらが
おまえには似合うね

生え換わる赤子のような羽毛を
胸に抱えて
高く空をゆくひばりを
あどけない瞳でみあげ
輪郭のぼやけた毎日の切片を
たよりない足取りで辿る

打ち寄せては消える記憶の波

やさしい孤独

翼に隠した白い誇り


なにげない日常の声が
水面に揺らぎ

ふと


おまえは消える












自由詩 いそしぎ Copyright shu 2009-06-12 20:25:33
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