ころがりはじめる、車輪の
こもん
ころがりはじめる、車輪
の、わたし
たちを運んでいるひとの、死
が、きみの口元で
どもっている
夜が、解読
されるべきことばを
もたないまま、それぞれの死の
もとに留まる、きみの、
わたしの、それぞれに
離れ離れの、
それでも、夜に、きみの
目は
わたしに何かを
話していて、時間が、幾ばくかの
時間が、過ぎていく
自由詩
ころがりはじめる、車輪の
Copyright
こもん
2009-05-30 20:07:56
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