「セックスをなめるな」とぴのちゃんはいう
国産和風モモンガ

ひとりのおんなのこと
おたがいのからだやきもちを
さわりあってあそんでくらしていると
どこからともなくやってきて
おまえはなんだときいたら
わかりませんという
こいしさだなというと
そうかもしれませんねとつぶやきながら
ぼくとおんなのこがしていることをながめていたけれど
そのうちにあきたのか
しらないうちにいなくなったのに
しばらくするとこんどは
なにをしている
というから
わからないよ
きみはだれだいとたずね
いえませんとこたえたからもどかしく
いとしさだな
ちがいますよとくびをふる
そうかなぁ
そうですとも
だといいけど
きっとそうですよ
そのあとにきたのは
なにやつとといただすまもなく
そのおんなをもらっていくよとわらう
やめてくれよとたのんだけれど
だめだめ
つめたいかおをする
おんなのこはつれていかれて
ぼくひとりのこされてしまう
しばらくしてまたなにかたずねてくるかもしれないのだし
もうすこしここにいようときめて
いつのまにか
こんなことまでするようになり
ふかくかんがえるひまもなくて
いつのまにかこうしてるようになりました


自由詩 「セックスをなめるな」とぴのちゃんはいう Copyright 国産和風モモンガ 2009-05-26 11:56:51
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