みなもと
見崎 光



小さな生き物たちの視線の先は万華鏡
枯れ草から靡く種子や
色付き始めた新緑のそよぎ
漂う太陽の匂いと
囀りまばたく木々
風に回転する水車のような
緩やかな光の屈折は
土台に息づく生き物たちの
宿りを喜んでいる

四季と天候は表情を変えるけれど
万華鏡は月日を回りながら
受け継がれていく守護を写し
小さな生き物たちの命さえも
紡いでいる






携帯写真+詩 みなもと Copyright 見崎 光 2009-05-07 21:48:01
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