なんとなく
夏嶋 真子




毎日 ベタベタするのはニガテ

ランチ食べるのも 映画見るのも
買い物行くのも 小旅行だって
ひとりの方が気が楽だったりする

メールの返信だって 律儀な方じゃなくて
よく心配かけて ごめんね


ひとりが好き といいながら
だけど ちっともひとりに耐えられない

マンションの白い壁と天井に
一人ぼっちで塗り固められて窒息しそうなとき

キミはいつも なんとなくSOSを察知して
わたしの好きなもの、写真にのせて贈ってくれる

生まれたての子ネコだったり
元気が出る魔法の言葉の看板だったり
大好きな大好きな桜だったり

キミは何も聞かないし わたしは何も言わないけど
なんとなくわかってくれる


なんとなく なんとなく さりげなく 
一人ぼっちに降ってくる

なんとなく なんとなく かぎりなく
優しい



春のピンクみたいな わたしの友だち





携帯写真+詩 なんとなく Copyright 夏嶋 真子 2009-04-07 09:41:01
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