ガードレール
チアーヌ

車で高台へ
ここは帰り道
あなたは疲れてる

中途半端な夜景が
二人にはお似合いで

やめるしかないのかな

今のうち

アイスが食べたいって言ったら
あなた買ってきてくれた
甘いものはやさしい
あなたもやさしい

どっちだっていいんだと思う
たぶん
あなたにとっては

キスするたび激しくなる
きもち

ひとりだけつらいのがいやだから
いっそあなたを巻き込もうかと
思うこともあるんだよ

これでも

ねえ少しは
わたしを怖がってよ

アクセル一杯踏み込んで
ガードレールをぶち破ることなんてできないと

あなたは思っているでしょうけど

わたしはできるんだよ

しないだけ

だから
お願い
私を怖がって

私を怖がってよ


自由詩 ガードレール Copyright チアーヌ 2004-08-25 12:57:14
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