わら

たたかって
たたかって

かなしみをえらんで

かなしみにえらばれて

たたかった意味さえなくして


月がゆらぐ

夢がとおくに消えてゆく

それでもおまえはたたかうのか
そんな言葉をしんじるのか

幻がかなわぬまま消えてゆく
あまい髪が幻のまま何処かにゆく

まこと


おまえのえらんだ答えは妄想のむこう

おまえのえらんだ戦は笑い声のよう

後ろ指の中
後ろ指の中

おまえの背中は笑い者


それでも信じるか
その望みを

それでも信じるか
その選びを


己とのたたかい

孤独をえらぶ

それは妄想
笑い者


かなわぬ夢
あまい温もり

望むのか
拒むのか

己の存在価値

すべてを抱えて
すべてを思うて

それでも
もの言わず

それでも
理解を求めず


すべてのことは
背中で語るのだと

そんな未来に
そんな選びに

そんな背中に
後ろ指はさされず

信じた言葉は
笑い者にされず

ほんとうに
ほんとうに
ゆけるのだろうか


己とのたたかい
それは孤独をえらぶ言葉

志という言葉
それを疑うという心


かなしみをこえてまで
ほんとうに
ゆけるのだろうか


己はほんとうに
正しい心でたたかって行けるのだろうか

長い長い空の下を
幾重もの幾重もの月の下を

温もりに
うつむいてまで


















自由詩Copyright わら 2009-03-26 23:20:08
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