バムとモデルの間で
虹村 凌

悪臭を放つバムが図書館で 堂々と本を読んでいる
嘘臭を放つ俺の言葉が みんなの前を通り過ぎる
マジで臭いバムなんだが 俺はその隣でウタっている
周りの奴らは みんないなくなった
目の前に座ったガイジンは30秒しないで席を立った
バムは鼻くそを本にくっつけた
俺は言葉を広い集めている
宣誓!!俺のウタは全て真実だ
ウソ臭い理由を教えてやろう
道端に転がった今年度の10円玉を拾うように俺はコトバを集める
PLAY BACKできない青春を
PLAY FUCKできない青春を
忘れないように刻み続ける
溢れて壊れる前に 死なないように
誰の言葉でもいい
コラージュするように俺はパズルを組み立てる
世界中のパズルを混ぜ合わせて
俺はたったひとつの詩を刻む
アイツはあのピースの出処を知っている
オマエはこのピースの出処を知っている
バムは題名の出処を知っている
それでも 誰にもひとつのパズルは組み立てられない
It's my way.You can't do that.
隣のバムは懐かしい剣道着の匂い
忘れっぽいからメモをする
時々 ヒトの言葉を記しておく
これが悪い事ともセコイ事とも思わない
オリジナルは瀕死の状態だ
だからヒトのパズルを使ってでも組み立てる
俺のウタにウソは無い


俺の詩に嘘は無い


自由詩 バムとモデルの間で Copyright 虹村 凌 2004-08-23 00:18:29
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