紙相撲
チアーヌ

あなたとの最後の日
3月でまだ雪があった
別に大丈夫だと
たぶんお互いに思ってた
橋の下
あなたが泣いて
わたしも泣いた
大丈夫だと思ってた
「また会える」
そんな言葉はすぐに現実に流された
わたしたちはまるで紙で出来た人形みたいに
組み合ったけど
簡単に倒れて溶けてしまった
わたしは薄情だった
でもきっと彼はそんなわたしを好きだったんだろう


自由詩 紙相撲 Copyright チアーヌ 2009-03-13 16:03:05
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