サンドイッチ
石川和広

毎日がある
胸が苦しくなり新幹線高架下

なにも
何もかも早い 青空が 雲をたくさん押した
感じがした

あきは来ないか
季節はこまったものだ あつかいに
いつまでも慣れない

ここ ここ 

何言ってるんだよう
だよう

何騒ぐの みんな せかい つまり ぼくのおと

何言ってるんだよう
だよう きれいなひかりが
おなかを空かすぜ
そこなしに 腹が減った

しかし 食べられるものはない
カエルが哀れんでいる
みんな せかい つまり ぼくのおと

レクイエムしか口に入らないで
ここ ここ

死んだものとも、仲間になれない
生きた僕の騒ぎが
空に吸い込まれて痛い
居たい

ここ ここ

レクイエムが
マンホールに流れこみ始める


たぶん
たぶん
いい気持ちで
ブランコに乗って

サンドイッチ
はむ
サラダ

レタス

キウリ

マスタードからい
少し大人なんだ

ここ
辛い

ですから
食べたくなるのです


自由詩 サンドイッチ Copyright 石川和広 2004-08-21 23:59:53縦
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