ら列 (未整理)
(1+1)/4

服をしまう家具がほしい。

しまいこんでもう二度と使わないようにするために 服を収納するんではなく、
いつでも着られる服をさっと取り出せて洗濯したらすぐに戻せるような
服の定位置 それを与える家具
色とりどりの色を 気が向いたときに整頓して隠し切るばかりで
着てる回数よりも畳む回数のほうがぐんと多い衣服たちを わたしは隠しているだけなんじゃないのか、
他の誰かのためではなくて

興味がないのに捨てられないとか、そんな余裕はもういらない。
服を隠すものではなく服をしまう家具がほしい

わたしの生活をからから回せていけるような空間をすべて整えられる、
わたしの生活に暖かさと清涼感と効率のよさと、考えるゆとりと、
今までどこかへ行ったときの色々、どこかへ通ったときの色々、
もう使わなくなったものたち、が両立しない、できない容量
そういうことになった場合、総じて自分がおまけになったものだが
その認識を持った瞬間から部屋は物置へと名前を変える

思い出をかくして生きていても、今必要なものをしまえないのじゃ
あまり暮らしいい部屋とはいえないじゃない?
今使うものが 今のわたしを支えているのだから、
今使うもののための場所を わたしは確保する義務があるのであって

どうして よく使うものは いつもそばに置くの?
よく使うものを隅っこに置いてゴタゴタするとか そんな逼迫もういらない。

着たきり それっきりで視野から外れっぱなしの服の山に遭難した
マイセンスに裏切られてるトップス
ハードローテで死にそうなボトムス
成長に置いていかれた 一昨年の服 去年の服 三年前の服
マイブームの終わった マンガマンガマンガ 
読み捨てた新聞紙(日本語) 一緒にはさまっていたチラシ
3年以上前のご利用明細書の束 レシートの塊
引退した目覚まし時計 謎のプラスチック類
プリント教材と 図書コピーの山 ←そして見ない
脱ぎ捨てた靴下がベットの脇に3組落ちてた
わたしに必要なのはガマンか新しい出会いか
部屋の整頓か
 

部屋のものは、ほんとは全部 使いたいのにっ


自由詩 ら列 (未整理) Copyright (1+1)/4 2009-02-24 15:54:42
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