サウザンド
霜天
点と線と千
繋がらない夜があって
道に迷っては
迷いっぱなしになる
街灯は
月明かりに似せようと
目には見えない点滅を繰り返すけど
足元を照らすには
まだ足りない
らしい
点と線と千の
夜
眠れない私は
眠らない街に
眠ることを儀式と思う
とりあえずの明日に
繋がるための
部屋の隅
スピーカーから
耳に残る
響かない
サウンド
サウザンド
月明かり
細切れの夜は
点と線と
繋がらない私を
繋げる明日を
静かに、静かに、静かな
儀式を
もう幾度も繰り返し
繰り返す
目を閉じる
透過する月明かり
サウザンド
幾度も、幾度も
眠らない街で
眠る私に