まほろば
みさと

夜の夢

至極甘い響きに酔う

残された赤い花に似合うかすみ草のよう

寄り添う誰でもないあなたが

はらり と触れた

どこにもない指

何も告げずに散ってしまった

むらさきと白


自由詩 まほろば Copyright みさと 2009-02-04 22:28:58
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