2009/2/4
鎖骨




何を見ても、見たとしても
わからない振りをしていればいいよ
と教えられた昔日の雨に濡れる窓の中に、わたしは
まだ閉じ込もったままでいる
そうしているほかないのだ
だってひとはとても硬くて難しいものだし
誰かを受け入れて理解するほどにはわたし
おおきくはないもの
雨の音を聴いて、そうしながら
歌を歌っているほうがいいもの







自由詩 2009/2/4 Copyright 鎖骨 2009-02-04 01:16:09
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