ジンジャーエールを飲みながら
虹村 凌

全ての馬鹿よ死んでくれ
頼む
全ての馬鹿よ死んでくれ
死んでくれ死んでくれ死んでくれ
一夕ヒんでくれ一夕ヒんでくれ

馬鹿が嫌いなんだ

全国の住田が立ち上がって
馬鹿を殺して死んでった
全国の茶沢さんが泣いて
ドラム缶は流れていった

ガラガラと音を立ててDVDが回っている
暗い部屋の中で誰かが来るのを待っている
バルボアが生卵を飲み込んでいる
俺の喉には飲み干せないものが
ずっと引っかかり続けてる

吐き出せもせず飲み込めもせず
でも助けは要らない
もう少しでどうにかできそうだ
何て言いながら相当な時間がたって
独りでいる気がしてきて
ちっとも独りじゃないんだけど
独りでいる気がしてきて
笑うんだ

あぁそうだ
世界が歪んで見えたりしたことってあるかい?
俺には世界がそんな風に見えた事は一度も無いんだ


自由詩 ジンジャーエールを飲みながら Copyright 虹村 凌 2009-01-31 15:46:23縦
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