地上
砂木

歩けない事が
空にのびていくために
必要なのだと
言い聞かせる事に
酔いしれ擦り切れ
根をかじる
悪食に
倒れたら
仲間になれそうな
錯覚を満たす

ひくことも
さることも
平日の時間割の中
進む事でしかなくて
嗚咽の背中
包むのは
彷徨う風だけ

こいしいと体から
生まれ変わりたがる者を

からからと糸で
まつり とどめておくれ

眼の中にしかない空
のなかに窓





自由詩 地上 Copyright 砂木 2009-01-11 22:17:10
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