ぽちなひと
恋月 ぴの

お正月ぐらいはと帰った実家で
思いがけず伯父さんからぽち袋をいただいた
幾つになっても嬉しいものは嬉しい

おめぇにもやっからよ

おとそ気分全開な赤ら顔は楽しげに
崩したあぐらはすっかりと出来上がっていた

ぽちってさぁ
これっぽっちでもあるんだけど
それだからこその安心感あったりして
お正月から慾かいちゃいけないよね

それと「いまこそ笑顔」
なんてテレビでやっていたけど
がちにそうありたいなぁと頷いてみたりする

幼いころだったら
お年玉握りしめ駄菓子屋さんに駆け込んだり
近くの河原で凧なんか飛ばしてみたりして
白い犬が元気良く駆け回っていれば
誰彼と無く「ぽち、ぽち」って犬に声かけていた

高望みはするなってことなんだよね
それって寂しい気がしないでもないけど
伯父さんからいただいたぽち袋
春が訪れてくれたようなあたたかさに心は弾む




自由詩 ぽちなひと Copyright 恋月 ぴの 2009-01-03 17:27:24
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