風見鶏

世を儚む一瞬は顕著にその暴発を堪えるのだ
連綿たる道のりの中で妄想と確執を掲げてその道程に刻みつけ
乱雑な雑踏を踏み仕切る乱暴な贖罪のなかにおいて尚
その食材を掲げ頭蓋を砕くかのような仕草を真似て
ポジティブに循環する連動の地軸に反旗を翻すように
その笑顔を塗りつぶしながら煩雑し
その笑顔を食いつぶしながら繁殖し
その笑顔を踏みつぶしながら瓦解する

地下鉄のホームに繰り返す流動を眺めて
そのバイタルに埋もれ
朽ちてしまえ


自由詩Copyright 風見鶏 2009-01-02 00:21:10
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