恋・・・あるいは純愛
千月 話子
長距離で見詰め合った
あなたは 私をまだ知らなかった
日記のような手紙を書いた
あなたは 深夜ラジオでメッセージをくれた
海辺の風に吹かれて目をつぶった
あなたは 風に吹かれながら
私の 背中越しに海を見ていた
いい事があった日は 横に座った
あなたは 笑いながら頭をフワッと撫でてくれた
頬を寄せた 体に触れた 匂いを憶えてる
至近距離で見詰め合った 腰に手を回した 掌の温もりを憶えてる
あなたは 女運が悪いと言っていた
私達は それでも 遠いところで
ゆらゆら と 繋がっていたので
それは 私のせいじゃない・・・と 思った。
自由詩
恋・・・あるいは純愛
Copyright
千月 話子
2004-08-11 17:54:11