もう眠らなきゃ
虹村 凌

「子供の頃に書いた作文
 未来の夢を書いた作文
 そんな心を何時になっても
 忘れないで」

うーっわうーっわうーっわうーっわ

生まれて初めてやったモノマネは
スト2のキャラのやられ声でした
友達の家で初めてやったソレはとても新鮮で
勝ち負けなんか本当にどうでもよくて
負けたキャラの声が衝撃以外のなにものでもなかった
そんでモノマネやったら結構ウケた
そんな事を夜8時に夕暮れの街を歩いていて思い出した

会いたくても会えないから
そのジレンマが愛を育む
もし僕がアイツを殺してケイムショに入ってたら
愛はもっと育まれたのかな
「でも君はきっと
大学に行ってそこで出合った青年と恋におちるんだ」
僕を待っていたりしない

女の人の乳首には星がついてると思っていた時期があった
色とか形は違っても
あれはああやってくっついてるものだと思ってた時期があった
みんなが持ってるものだと思ってた時期があった

メイド喫茶に行った後に秘宝館に行って
その帰りにツンデレカフェに行くんだ
そうしなきゃ夏休みが終わらないんだ

小さい頃に傷つけた誰かに
殺されても仕方がないと思って生きている
小さい頃に傷つけられた誰かを
殺そうと思って生きているなんて事は無いけど
俺はそうやって殺されても別に文句は言えないと思ってる

一生傷つけないとかは言わないけれど
なるべくそんな風にならないようにしたいなぁ
なんて甘い事を考えている
死んだりしない程度に事件が起こってくれないかな
甘いネオロマンチスト
今日も何処かで誰かが死なない程度に事故を起こした
家の目の前で車が事故を起こした
でも日常に変化がある訳じゃない

エロ本かっぱらって捕まって
「エロ本読むくらいならアラーキーとかの写真集見れば?
ちったぁ芸術的じゃん」
みたいな事をオカンが言ったんだけど
「んなもん関係ねぇ。エロはエロだ。」
とオトンは完全否定したのでした

きっと僕が拳銃を持っていたとしても
奴らの頭に突きつけるなんて事は出来ないでしょう
別にそんな事をして謝罪や贖罪をして欲しい訳じゃないから
普通にバイバイって笑いながら言えると思う
それって一番残酷なんじゃないかなとも思うけど
別に憎んでるのとも違うから
きっとそうでもないんだと思う
一度でも愛した女を
ツレの前でヘラヘラと悪く言う奴が許せないだけ
別に憎んでる訳じゃない

メイド喫茶も秘宝館もツンデレカフェも行かなかった夏休みが
今終わろうとしている現実があって
家の中で一番暑い屋根裏部屋で寝っ転がりながら
PCいじってるんだ俺

たまには僕って言ってみるのも面白いかも知れない
「ねぇ、僕って言ってみてよ」
「やだよ」
「なんで?かわいいじゃん」
「ざけんな!誰が言うか」
「ねー言ってよー!」
「言うか!」
「おねがーい!」
「僕が僕なんて言ったら…あっ」
これが実話か作り話かはどうでもいい事である

器用貧乏だから大体の事がソツなくこなせるらしい
「君は精神を病んでる」って酷いものの言い様だ
じゃあ君は健全だと言うのだろうか
冗談じゃない
別に孤高ぶってる訳じゃないけど
そういう考え方は好きになれない

トグサに親近感を覚えるのと同時に嫉妬する
僕は割かし普通のラインに近い位置に立ってるけど
絶対に普通になれない気がする
普通じゃない気がする
でも異端でもないし異の中じゃ割かし普通よりだと思う

スリコギ式じゃないから
普通のセックスでも十分に気持ちいいんだけど
その前の段階の方が楽しい

オタクはなろうと思ってなるもんじゃない
気付いたらオタクになってるもんなんだ
でもこの社会の中じゃ
ほんのちょっとした知識だけでオタクだとか言われる
らしい

コンドームの向こう側って
どっちから見て向こう側なんだろう

限界までウンコをガマンした話とか
限界まで下痢ウンコをガマンした話とか
全然ウンコと関係無いけど
怖い話とか
そんな話を朝までしていたい気分なんだけど
まぁそんな事はどうでもいいか

何回も言うけど
セックスしようがしまいが世界はちっとも変わらない
作家の村上が何て言おうと世界はちっとも変わらない

俺が俺である為に
戦いはそれほど必要じゃないけど
今後一生
縦構図の写真は撮らない
くらいの制限は必要だと思う

もう眠らなきゃ
ケンヂの歌が聞きたい
キヨシにはあれに近いものを求めてたんだと思う
もう眠らなきゃ

もう眠らなきゃ


自由詩 もう眠らなきゃ Copyright 虹村 凌 2008-12-27 14:20:01
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