『Seventeen_Plus』
川村 透

六月十日『アオゾラ・Keep』


梅雨明けて。失語の雨ぞ、降る。


つぶつぶの「神を噛んで」応える水よ


テロリズムのエーテル。生きていたい


虹のように犬のように、平和。


台風の聲ゆあーんと聞こゆサーカス来ぬ


嵐の後の青空を感情の魚が泳ぐ。


ほほで、サイダーに応える17才 夏


君ニ、トドケ。僕コソ、手紙ダ


体中が、心、になった。痛くて


僕は、たった一人の動詞「ささえる」


目を閉じる風が吹いてくる、君の体


美しく重い荷物が、僕をささえている


童女の罪を僧侶の指で。サフラン摘み


感情のレモンを絞る、声になれ


「ササエル」から「ツタエル」へ告ぐ


「遊泳」せよ!「遊泳」せよ!


八月八日、塩辛いレモンを噛んだ


「......Seventeen!...Plus...」


『潮騒ラジオが聞こえる』




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【付記】原型は、Poembar 投稿より。
poenique−詩の寄り添う場所−
http://poenique.jp/ 「透音」に朗読音源をup






自由詩 『Seventeen_Plus』 Copyright 川村 透 2004-08-07 00:05:12
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