一瞬重力永遠
七尾きよし

息のする間もないように
時計の針は刻み続け
毎一秒を刻む
時の流れに抗うのは
気の遠くなるような
長さを持った後ろ髪
頭頂より背後に垂れ
足首より後方の闇へと
一直線に伸びる後ろ髪
ひきずりひきずられ
この一瞬をこめられた重力を
永遠を生きんとす


自由詩 一瞬重力永遠 Copyright 七尾きよし 2008-11-10 00:07:23
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