はげみ
恋月 ぴの

何気ない気遣いが嬉しくて
立ち去るあなたの背中を見つめてしまう

父とは違う
兄とも違う

これが初恋ってことなのかな

山吹色に姿を変えた銀杏並木が
来る春のときめきに思い巡らすように
ひとりぼっちの寂しさは
手をつなぎ共に歩む幸せを追い求め

こんな私だって生きているんだね

投げ出しそうになった私の人生が
ちょっとだけ大切なものに思えてきて

殺風景すぎたこころのアルバムに
秋桜の可憐な花束添えてみた







自由詩 はげみ Copyright 恋月 ぴの 2008-11-08 21:42:13
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