涼しいつ(すずシーツ)
千月 話子

熱帯夜に 頭寒足熱を無視して眠った 腕枕
あなたとわたし 悪夢を見たので 明日はバイバイ。

じりじりと 転げ回った 空色のシーツ
摺りきれて 明日のゴミ出しで さようなら。

代用品の 新聞シーツ 布団一杯に敷き詰めて眠った
バリバリいうけど 結構快適 明日は畳んで ご苦労さん。

夢に見るのは 涼シーツ いつもいつも熱い体
鎮めてくれたら 沈めてくれたら 静めて・・・・・

ああ、、、昨日見た 美水に浮かぶ じゅん菜の
つるつるした 感触の上で 眠りたい。

叶えてくれたら 叶えてくれたらば
9月いっぱい 泳ぎ 眠り
9月いっぱい 離さないから

使い切ったら ガラスの皿へ 盛り付けて
10月に 誰かの胃の中 さよならバイバイご苦労さん!






自由詩 涼しいつ(すずシーツ) Copyright 千月 話子 2004-08-03 00:21:01
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